- 2025.08.19
- アニメ塾
「目が見えて、手が動く限り」 50代目前で異業種からアニメーターに転身したこたさん
研究機関の事務員として長年勤めてきた「こたさん」は、50代目前で安定を手放し、アニメーターとしてのセカンドキャリアをスタートさせました。
10代で一度は諦めた夢を、今度こそ自分の手でつかむために。
真剣勝負の学びの場「アニメ塾」で技を磨きながら、年齢や環境を理由にためらう前に、やりたいことへ手を伸ばす大切さを語ります。

自宅の一角がプロの現場。iPadに向かい、動画作業に没頭するこたさん
🔳安定を手放し、挑戦を選んだ日
大阪出身のこたさんは、幼い頃から絵を描くことが大好きでした。しかし、美術大学への進学には予備校や費用など高いハードルがあり、「自分には無理」と子どもながらに夢を封印。
就職氷河期の中で、安定を優先し事務員の道を選びます。
日々の業務は性に合っていたものの、「これをするために生まれてきたのか」と年齢を重ねるたびに心の中に小さな疑問が残りました。神社で「絵を描く仕事がしたい」と願ったことはあっても、動き出すことはありませんでした。
転機は、朝のNHKニュース。マンゴー農家でありアニメーターでもある一政さんの特集でした。夢をつかむ若者の姿に心を揺さぶられ、放送直後にアニメ塾を検索。募集締切まで1週間、迷う間もなく応募を決めました。
🔳本気の学びが、成長を加速させる
2022年12月、アニメ塾5期生として入塾。当初は前職と両立するつもりでしたが、課題は毎日クロッキー30体とトレス5〜10枚という本格的な内容。「中途半端にはできない」と悟り、3か月後には退職し、学びに専念します。
同期の中で最年長。若い仲間が夜遅くまで課題を提出する姿に刺激を受け、「私もやらなくちゃ」と机に向かい続けました。
アニメ塾で過ごした日々は、「人生で最も多く絵を描いた期間」だったと振り返ります。
学びの中で痛感したのは、アニメ制作が「チーム戦」であること。趣味のイラストと違い、次の工程に渡す責任が伴います。
トレスはただ線をなぞる作業ではなく、原画の呼吸や意図を損なわないように仕上げる。その姿勢は、今の動画マンとしての軸になっています。
卒塾して間もない頃、アニメ塾の運営会社「RICE FIELD」の代表を務める田原から「この打ち合わせにも出てみたら」と声をかけられました。背景美術や原画の打ち合わせに参加し、普段触れない現場の空気に直に触れられたのは大きな経験。
こうして新しいフィールドを自然に開いてくれる。アニメ塾は、挑戦し続けたい人にとって最適な場所です。

「円は瞳を描く時など重要なため、速く正確に描けるよう今も手慣らしを続けています」と話すこたさん。左から2022年12月入塾直後〜2025年8月現在までの成長の軌跡。矢印は線の乱れを示している
🔳今、この瞬間からはじめられる
こたさんが描く未来は、明快です。
「目が見えて、手が動く限り続けたい」
アニメーターには定年がなく、自宅でも続けられる強みがあります。長年の安定を手放すのは容易ではありませんでしたが、「性に合っているだけ」の仕事より、「心からやりたいこと」を選びました。
これからは作画監督も視野に、技術を磨き続けます。現場では最年長として、お母さんのように仲間を支える存在でもあります。技術面で若手に及ばないことがあっても、社会経験や広い視野を活かし、存分に力を発揮できる空気をつくります。
「こたさんがいてくれると、安心して若手を預けられる。私の心の支えであり、会社にとってなくてはならない存在です」――田原は、そう語ります。
最後に、読者にエールを、と促すと、
「この記事を読んでいる時点で、もう一歩踏み出しています。その一歩を次へ、さらに次へと進めば、必ず夢に近づけます。夢は忘れた頃にやってくる。ためらわず、手を伸ばしてほしい」と、こたさん。
この「夢は忘れた頃にやってくる」という言葉は、RICE FIELDの自社CMにも使われているキャッチコピーでもあります。こたさんにとっては、自分のこれまでの歩みと重なり、まっすぐ胸に刺さったといいます。
やりたいことがあるなら、年齢や環境を理由に諦める必要はありません。
今こそ、その一歩を踏み出す時です。
執筆:両角晴香
こたさんのように、一歩を踏み出すことで見える景色があります。
挑戦を支え、成長を後押しする環境で、次はあなたが夢を叶える番です。
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