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  • 2025.10.24
  • アニメ塾

地方女子が描く、新しいキャリア 「アニメ塾」が育てる世界に羽ばたくアニメーターたち

「地方にはやりたい仕事がない。都会に出るしかない」

そう感じて上京する女性も少なくありません。
それは、夢を追うための前向きな選択でもあります。
一方で、地元で働き続けたいと願っても、思うような環境が見つからない。
そんな現実も、今なお残っています。

そんな中、「地方にいながら夢を叶える」女性たちもいます。
西日本在住のAさんと中日本在住のBさんは、オンラインで学べる「アニメ塾」からプロデビューを果たしたアニメーター。
一生もののスキルを身につけ、世界が注目する“ジャパニーズアニメーション”の制作に携わっています。

本インタビューでは、“地方女子”が直面するキャリアの課題と、
アニメ塾という新しい学びの場がもたらす可能性について実体験を踏まえて掘り下げます。


季節の移ろいを感じながら作業に向き合える。これも地方で働く魅力のひとつ(Bさん撮影)

🔳「女性だから」で片付けられた過去

Aさんは、かつて人材派遣会社で働いていました。
「ある日、“女性事務員は全員契約社員にする”と通達が出たんです。理由も説明されず、事実上“女性だから”という扱いでした」

一方、Bさんも前職でこうした格差を実感しました。
「私が新卒で入社した会社では、四年制大学を出たばかりの私よりも、現場で長く働く38歳の女性副店長の方が、給料が低かったんです」

地方ではいまも、「重要な役職は男性」「女性は補佐」という構図が根強く残っています。
雇用区分や転勤制度によって待遇や昇進に差が生まれ、“働き続けたい”という思いが、制度の壁の中で少しずつ削がれていく。それが、地方で生きる女性たちの現実ではないでしょうか。

🔳学びながら働ける、新しい道

現在、AさんとBさんは、地方にいながらプロのアニメーターとして、
世界的な作品づくりに携わっています。
二人が選んだ「アニメ塾」の最大の特徴は、
地方にいてもアニメ業界の第一線で活躍できる人材を育てていること。

「スキルさえあれば、東京のアニメ会社と直接仕事ができる。しかも、すべてオンラインで完結できるんです」とAさんは話します。

それが可能なのは、アニメ塾の運営会社が、実際にアニメの企画・制作を手がけているから。
現場を知るからこそ、学びと仕事が地続きになっているのです。

代表の田原麻美は、仕事の単価や契約内容、時間管理まで実務的に指導します。
“技術を教えるだけ”の教育機関ではなく、“生計を立てるための学び”がある――
それは、地方における新しい社会インフラの形でもあります。
田原自身も、地方出身です。
だからこそ、“地方にいても、夢を諦めない”ための環境づくりにこだわっています。
アニメ塾は、そんな“持続可能な働き方”を支える土台として、地方女子の挑戦を後押ししているのです。


(Bさん撮影)

🔳いまだ残る、地方とのギャップ

とはいえ、地方では、いまもなおクリエイティブ職が理解されにくい現実があります。
フルリモートで仕事をしていても、「働きに出ないの?」と不思議がられたり、
「アニメーターって安定してるの?」「長く続けられる仕事なの?」と心配されたり。

そんな“働くこと”の価値観が更新されにくい地方社会の中で、
AさんとBさんは、アニメ塾で磨いた技術を武器に、
新しい可能性を少しずつ形にしています。

「むしろ私たちは、地方にいながらスキル次第では東京水準の報酬を得られる環境で働いています。求められるのはスピードと完成度。アニメーターがどこに住んでいようと関係ありません」とAさん。

さらに、長く働くためには「どんなキャリアを描けるか」も欠かせません。
田原は、東京の大手アニメ制作会社の出身。
「現場の最前線を知るからこそ、塾生一人ひとりの希望やスキルに合わせて、
どんなステップを踏めばいいのかを具体的に教えてくれるんです」
とBさんは話します。

動画マンから原画マン、キャラクターデザイナー、そして作画監督へ。
スキルを積み上げながら、場所にとらわれずキャリアを築ける。
それは、地元に仕事の選択肢が少なく、ジェンダー格差の中でキャリアを諦めてきた地方の女性たちに、新しい働き方のモデルを示しているのです。

🔳地方から、夢の舞台へ

Bさんは言います。
「いつかエンドロールに載る私の名前を、祖父母に見てもらいたいですね。
祖父母にとって、アニメーターはきっと“未知の職業”なんだと思います。
作品に自分の名前が載っていることを話すと、“すごいねえ”と褒めてくれますが、それがどんなものなのか、まだ実感がわかないみたいで。
だからこそ、いつか映画館で流れるエンドロールの中で、私の名前を見つけてもらえたらと思います」

そんな話をしていた、ほんの数週間後。
二人が携わった劇場アニメが、全国の映画館で快進撃を続けているというニュースが飛び込んできました。
公開からわずか数週間で、興行収入は数十億円を突破。
観客動員も数百万人規模に。
まもなく欧米での上映も始まるそうです。

そしてエンドロールには、
AさんとBさんの名前が、並んでいました。
それは二人が積み重ねてきた時間と努力が、
確かに形となった証でもあります。

執筆:両角晴香


地方で生きる女性が抱えるのは、「夢と現実のギャップ」だけではありません。
社会の構造、収入格差、そして自分の人生を自分で選びにくいというもどかしさ。
アニメ塾は、そうした壁を越え、
「どこにいても挑戦できる社会」を“アニメの力”で形にしようとしています。
今度は、あなたの番。
場所にとらわれず、あなたらしく夢を叶えていけます。

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