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  • 2025.06.15
  • アニメ塾

「私にも、できる」 ふたりの子育てをする専業主婦からアニメーターになったはんぺんさん

出産や子育てをきっかけに、キャリアを中断せざるを得ない女性は少なくありません。
一度は夢を手放しても、「もう一度」と願う日が訪れることもあります。

北海道・帯広市出身のはんぺんさんも、その一人。
34歳でアニメ塾に入塾し、子育てと学びを両立させながら、プロアニメーターを目指しました。
その道のりには、家族への深い想い、自分を信じる気持ち、そして仲間の支えがありました。


休日は子どもたちとの時間を大切にしているはんぺんさん(写真中央)

🔳夢の再始動は、子どもが小学生になった頃

はんぺんさんは国家資格を取得し、歯科関連の仕事に就いていました。
「仕事は好きでした」
やりがいを感じていたものの、結婚と夫の転勤で東京へ。キャリアはいったんリセットされました。
まもなく妊娠が判明し、見知らぬ土地でのワンオペ育児がスタート。
二児の母となり、「記憶が曖昧になるほど、慌ただしかった」と振り返ります。
やがて上の子が小学生になり、少しだけ自分の時間ができた頃。
「もう一度働きたい」と思うように。
そんなとき、X(旧Twitter)で偶然出会ったのが「アニメ塾」でした。

でもなぜ、“アニメ”に興味を持ったのでしょうか。

実ははんぺんさん、中学時代は美術部に所属し、漫画を描いて即売会に出品するほど絵が好きだったのです。
「今からでも遅くない」「私にもできるかもしれない」
そんな想いが心に灯り、家族に打ち明けました。

最初は「習いごとを始めたのかな」と受け止めていた家族も、その本気に触れるうちに、応援してくれるようになったといいます。

🔳オンラインだったから、諦めずに続けられた

入塾時の年齢は34歳。まわりは若い塾生ばかり。
育児中の母親は自分だけという環境に、「ついていけるかな」と不安を感じたことも。
それでも、「オンラインだったから続けられた」と語ります。

アニメ塾では、自分のペースで学べる一方で、「2年以内に卒業する」というルールがあります。
3ヶ月ごとに卒業試験があり、合格すればプロとして仕事をするチャンスが巡ってきます。

「子どもの体調ひとつで予定はすぐ崩れる。
でも、3ヶ月ごとに挑戦できるから、諦めずにいられました」

プロになるまでにかかったのは約2年。
半年でデビューする塾生もいる中、時間をかけた分だけ、特別な思いがありました。

費やした受講料、勉強時間、そして家族とのたくさんの対話。
「この時間を無駄にしたくなかった」と語ります。

そしてこの春、「現場組」と呼ばれるプロアニメーターに。
大型連休など家庭の事情で働けない時期も、仲間にサポートしてもらいながら、「自分らしく働ける」場所で夢を実現しました。


自宅でリモートワーク。働きやすい仕事環境を整えた

🔳夢が現実になって芽生えた、プロ意識

いま、はんぺんさんはアニメの「動画」を担当。
一枚一枚、丁寧に描いていく中で、作品への想いはますます深まっていきます。

子どもたちがタブレットでアニメを次々に流し見する姿に、少し胸が痛くなることも。
「アニメが“消費”されているように感じてしまって」

「アニメを、もっと大切に観てもらえたらいいな。
現場では、命を削るような思いで作品づくりに向き合っている人たちがいる。
それを知ってから、そう感じるようになりました」

家族にも「ママがアニメーターになったら、こういう生活になるよ」と少しずつ話して準備を進めてきました。
その積み重ねがあったからこそ、現場に入ってからも家庭がギクシャクすることなく、穏やかな日々が続いています。

「もし、あのときアニメ塾に出会っていなかったら、きっと今の私はいなかったと思います」

働き方も、生き方も、自分で選べる時代。
キャリアに空白があっても、子育てに追われていた時期があっても、

夢の続きを描くことはできるのです。

キャリアにブランクがあっても、夢をあきらめなくていい。
あなたの「私にも、できる」を、アニメ塾が応援します。
▶︎アニメ塾のお申し込みは【コチラ

執筆:両角晴香

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